民芸みやぎ

宮城県民藝協会からの折々の便り
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工房を訪ねて
 早坂美子さんの工房を訪ねて


 何年か前になりますが、宮城県民芸協会員の早坂美子さんの
メディアテークでの展示会に伺いました。会員の方々の中には
行かれた方も多いのではないかと思いますが、それはとても楽
しい展示会でした。
 
 会場の中にはたくさんの仕立てられた服が展示され、それを
自由に着ることができるのです。そこには長く愛用された服もた
くさんありました。それらの着込まれたものが新しいもの以上に
美しくみえたことが印象に残っております。

 その早坂美子さんのご自宅兼工房を拝見させていただくことが
できるということで先日、伺って参りました。

 工房には大きな手機(てばた)が2台あり、織るものによって使
い分けていらっしゃるとのことでした。その機(はた)でウール、木
綿、フィンランドのポッパナ、裂織り、他外国の様々な糸なども使
い、ご自分でデザインされたものを織っておられます。

 また織りだけでなく絣などのときは括りの作業もご自分でやら
れていました。そしてとても驚いたのですが織りを学ばれたのは
坂倉ユリさん(建築家、坂倉準三の奥様)に1週間だけで、あとは
全て独学だそうです。

 ただその1週間の内容はとても興味深いものでした。泊まりこみ
だったそうですがまず1回目は絶対質問をせずひたすら先生の織
られるのをじっとみている、2回目は何でも聞いていいので自分で
織る、そして3回目は自力で織る、というものだったそうです。

 早坂さんの作品は服やタペストリーなどがありますが服の場合、
仕立てはご自分でなさらず、人にお願いするそうです。その際の注
文はただ1つ“丈夫なこと”だそうです。正しい素材を選び、誠実に
織られ、丈夫に仕立てられたそれらの服は長く着られるだけでなく、
その美しさを深めていくのだと思います。

 素敵な服を着ると女性は幸せな気持ちで満たされます。背筋がピ
ンと伸び、歩き方、しゃべり方まで変わってきたりします。「服を買っ
てくださった方から、身につける喜びをお聞きすると、それはちょうど
自分の生み育てた子供が世の中で役に立っているという幸せな思
いをもちます」とおっしゃっていました。

 最後に一同感動した苗代川の焼き物のことを書いて終わりにした
いと思います。早坂さんはご主人のお仕事の都合で鹿児島に長く
お住まいになっていらっしゃいました。その関係か、そば鉢や大瓶
など4点ほど苗代川のものがあり見せていただくことができました。
とても古いもののようで釉薬もしっとり落ち着き、美しかったです。 
民藝館などでみたことはありましたが実際に触ったのは初めてで、
よい経験をさせていただきました。

 半日ほどお邪魔させていただいたのですが大きな窓の外には緑
が溢れ、美しい作品の数々と早坂さんの作品に対する愛情のこも
ったお話に至福のときを過ごさせていただきました。また快く試着ま
でさせてくださいました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。

| 会員のよこがお | 10:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
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